あの日の私へ。

2022年11月4日、23時。
私は一生、忘れられないと思う。



「頭を鈍器で殴られたような衝撃でした。」
とよく言うけれど、自分がそう言えるような経験をするとは思わなかったし、それがまさか自分が好きなアイドルに対してだとは余計に思わなかった。
信じられない、とかじゃなくて
何が起こっているのか分からない。
どれが本当かも分かりたくなかった。



今まで好きだった人が、というよりも、
今まで好きだった人がそのグループを離れること、
今まで好きだったグループにその人が居ないこと、
そして、そのグループの形態が変わってしまうこと。
この全てを受け止めて処理するのにはどうしても私のキャパではできなくてちょっと時間がかかってしまった。
あの時は、どうなるのだろう、と不安で不安で仕方なかったし、
King&Princeではない神宮寺勇太のことを、
King&Prince=永瀬廉、髙橋海人になることを、
私のこの、King&Princeを好きな気持ちはどこにいってしまうのだろうって気持ちの整理がつくのか分からなくて怖かった。



あれから1年経った。
あっという間、と言えばあっという間で、
だけれど1年、長かったと言えば長かった。
色々な意味で濃い1年だった。
あの時に感じていたことは全部解決した!とは言いきれないけれど、間違いなく整理できている部分が多いかな。

King&Princeではなくなって、個人のインスタアカウントができて、
私の好きだったじぐれんは見られなくなって、代わりに紫耀くんと写る姿ばかりになって、
だけどやっぱりかっこいいなって思うし、見れば好きだって思う。


2人になったKing&Princeを見ても、今まで通り応援できてると思う。
あの時はたぶん見られなくなるんじゃないかなとか思ってたけど、見れば見るほどに私が好きだったのは"King&Prince"というグループなんだなと思った。
自担ありきの、ではなくて、
"King&Prince"の歌が、ダンスが、トークが、そしてメンバーのみんなが、好きだったんだなぁって実感した。
それはきっと5人であっても、2人であっても変わらないことだろうな。

あの時はなんで辞めちゃうんだろう、とか
2人になったグループをどう見ればいいんだろう、とか
そもそも神宮寺をもう見られなくなるのかもしれないのかな、とか。
とにかく先の見えない、真っ暗で何も考えられなかった。
寝られなかったし、ご飯すら食べたくなかったし、何も手につかなくて頭の中、みんなのことでいっぱいだった。
あの時の私に伝えるなら、そんなに心配しなくてもなんとかなってるよってこと。
なんやかんやで神宮寺は新しい場所で、やめた2人と3人でまたグループを組んだ。
また応援したいと思ったら応援すればいいし、今後の活動でゆっくり自分の中で考えていければいいかな。
2人になったKing&Princeも最高のグループだったよ。2人が笑っているところを見ればこっちもつられて笑ってしまうし、2人のテレビとかCDとか配信とか、○○があるから頑張ろう!って思えることばかりだったから少しずつではあるけど乗り越えられている気がする。



好きにならなければこんなに辛くなかったのにって何回も数えられないほど思った。
でも、私はやっぱりこんなに素敵なグループに出会えてよかった。


最後に。
あの日の私へ。
2022年11月4日から1年間、たくさん葛藤してきたね。おつかれさま。
実習で大変だった4ヶ月間、脱退と被るとは思わなかったからすごく辛くて、でもやらなきゃいけないことが多すぎて、頑張ろうと思って映像を見てもふと寂しくなる時も沢山あったよね。泣きながら課題をやったこと、昨日の事のように思い出します。
実習が終わっても就活があって、色々なことが重なって体調を崩すこともあったけど今日までよく頑張ったなと思います。
周りには「所詮アイドルなのに」とか、「また新しい人見つかるよ、忘れられるよ」とか言われることもあったし、悪気はなくても少しのことで傷ついてしまうこともあった。
もう気にしてないですよ、ってフリして明るく振る舞うのがすごく辛かった。
本気で好きで、掛け持ちがいたとしても"神宮寺勇太"という人の代わりになんて誰にもなることなんてできないから。
だから無理に嫌いになったり逆に応援しなきゃとも思わなくていいと思う。
自分のペースで好きを楽しんでください。
この半年間、悔いないくらい応援できたと思うけど、でもあの時こうしとけば、ってことも沢山あったからこれからはそう思わないよう全力で推してください。
神宮寺だけじゃなくてKing&Princeに対しても。
楽しんだ者勝ちだよ!!!!!!!!


脱退発表直後のラジオで廉くんが、「紫耀がいて、玄樹がいて、きしさんがいて、じんがいる、6人のKing&Princeが好きだった。」「5年、10年ってこれからもバカやっていくんだと思ってた」って話してくれたみたいにこれから先も何やってるんだかって言いながらも5人のことを見ていたかった。
でも、「お互いのことを尊重した」と言っていたし、何より、「たかがファン、なんて思わないで欲しい。そのファンっていう存在が俺や海人がKing&Princeを続けていこうって決めた理由だから」って涙を堪えながら話してくれたところを聞いてしまったから、私もみんなの決めた道を応援したいと思えたんだよ。

いつか、3人のことを受け入れられますように。
これからも2人のことを応援できますように。
King&Princeを好きでいられますように。